自分の五感で確かめよう

投資用であれ自分や家族の居住用であれ、戸建て住宅、マンション、土地などの不動産を購入するには、とても大きなお金がかかります。

不動産は一生の買い物の中で最も高いと言われてます(ちなみに2位は保険、3位は自動車だそうです)が、それだけに納得のゆく良い物件を選びたいですね。

もし、購入した後で後悔するようであれば、株や投資信託とちがい流動性が低いこともあって、なかなか現金化することができません。

そのようなことのないように、特に初めて不動産を購入する際は、ご自身の五感を最大限生かして慎重に物件を選択するようにしましょう。

筆者も5年ほど前に自宅(マンション)を購入しましたが、最初はインターネットや無料で配布されている情報誌をもとに、自分の希望する環境-例えば、最寄駅までの距離・時間、普段の買い物に便利な店や医療機関の有無、子どもの教育環境などーや、物件の属性-戸数、間取り、方角・日照時間、水回りなど-に関して合致する物件を探しました。

すべての条件で自分に思うどおりの物件は少なかったのですが、ある程度、物件が絞られてくると、少しずつ新生活のイメージがわいてきてうれしくなるものです。

特に、新築マンションの場合、おしゃれなモデルルームで不動産屋のセールスマンの説明を聞いているうちに、まるでそこで自分が生活しているような錯覚に陥ってしまいます。

もちろん、不動産屋のセールスマンも購入してもらうために必死ですが、一方で「重要事項説明」といって、物件に関する不都合な情報も隠さずに話さなければなりません。

しかしながら、なかなか物件の悪い説明は耳に入らないものです。

そんなとき、一番大事なのが、ご自身の五感(見る、聞く、臭う、触る、味わう)を駆使することだと思います。

新築住宅やマンションの場合、工事中に中に入って確認することはできませんが、それ以外の部分、例えば、物件の周辺の生活環境などは、実際、ご自身で現地に出向いて、最寄駅から歩いてみることが大切です。

特に、現地見学は休日でないと行けないことが多いと思いますが、可能であれば、ぜひ平日(それも朝夕)に行くようにしましょう。

平日の通勤時間帯の混み具合を確認することで、思わぬ発見-例えば、歩道に人があふれてまっすぐ歩けないなどーがあると思います。

そのほか、付近の道路や工場の騒音や異臭なども五感で感じることが可能です。

これらの情報は、中古住宅を購入する際にも役立ちます。

特に、こういった「負の条件」は値下げ交渉のカードにも使えますからね。

とにかく、不動産-特に居住用の不動産は一生の買い物ですので、後悔することのないように、五感をフル稼働してお気に入りの物件を見つけるようにしましょう。